移住経験者の私が感じる、島暮らしの理想と現実。~3秒で壊れる理想編~
ハロー!machiです!
突然ですがみなさんは、「島暮らし」「田舎暮らし」にどんなイメージを持っていますか?
- 物価が安い
- 自給自足
- 自然がいっぱい
- みんな優しい
- そんなに働かなくても生きていける
……などなど。
色々ありますね。
それでは、5年間実際に住んでみてわかった正直な理想と現実をお話します!
知らなかった。ヘビーな現実。
ごめんなさい、今から理想を粉々にぶっ壊します。
まず、島(田舎)で暮らしていくのはとても大変です。
簡単に言いますが、これ以上の言葉はありません。
屋久島だけに限れば、この島の住みずらさを上・中・下三段階評価したら、間違いなく上です。
私の友人で、派遣看護師の仕事で離島を転々と移住している子がいるんですが、その友人も屋久島移住後、こう語っていました。
「屋久島はいい所だけど、不便すぎて心に余裕がないと住めない。」
例えば
○物価高い、高すぎ。
輸送費がかかるのでこれは当たり前ですね。
○都会のように、物も揃っていない。
現代はネットという便利なものがあって本当によかった。アイラブAmazon。
○家賃も高く、そもそも空き物件を見つけるのも一苦労。
SUUMOとかCHINTAIとか何それ?
実は空き家はたくさんあるんです、貸してくれないんです。
家賃相場はアパート(1LDKとか)、一軒家ともに5万円前後。私の地元と一緒。
街外れの、山の中の、本当に本当に便が悪いところで2万くらい。
だけどかなりの確率で、雨漏りします。カビの繁殖力がすさまじいです。トイレは汲み取りです。下手したら携帯の電波は入りません。
○ネット回線は島内全域、未だにADSL。
ここだけ時差あんのかと思うほどの時代錯誤。
○お給料も安い。
仕事は家族親戚、知り合い、知り合いの知り合いだけで経営してます的なところが多く、安月給のサビ残当たり前の世界です。
(内地から入っている企業で、そうじゃないところもあります)
自給自足?土地が痩せてるから野菜は育ちづらいんです。
自然はいっぱいだよ。虫もいっぱいだけど。
コンビニ?今村商店のこと?あ、辻商店かな?
どっちにしろ22時にしまるけど。
降水量半端ないよ。(屋久島にかぎる)
月の35日は雨って言われてるよ。
■屋久島と東京の降水量の差を表したグラフ■
きりがねぇ(泣)
理想を捨ててからが本当の始まり。
少しだけでもわかっていただけましたか?
やっぱりね、東京って素晴らしいところでしたよ。
東京に限らず、都心部住むのはちょー便利なんですよね。当たり前だけど。
私も、移住して最初の3ヶ月間は本当にしんどかったです。知らない人だらけで、聞いたこともない方言に囲まれ、地元に逃げることばかり考えていました。
日本国内ですけど、ほぼ外国でした。
では、なぜ今もこうして屋久島に住み続けるのか。
一度理想を粉々に砕かれると、そこからやっとフラットに物事が見えてくるもので、それまで自分が全く予想していなかったり気づかなかった、もっと”いいこと””楽しいこと”が、次々と見えてくるようになりました。
理想とか期待とか、そういうものって何事の為にもならないですね。
理想を捨ててからが、本当の意味での「島で生きていく」ということだなと思います。
次回、その新しく見えてきた「現実」について書きます。
何か、ただひたすら島の悪口ばっかり書いた回になっちゃったなぁ。
ごめんなさい、屋久島。
次回は褒めまくります。
machi
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